クリンチャーのリムにチューブレスタイヤ   ~装着~

ミシュランとIRC

こんにちは

YOSHIです。

 

準備編にて必要なモノの説明をしましたので、今回は装着についてです。

まだ準備が完了していないという方は

~準備編~

にて必要な部品に関して説明をしていますので準備をしてください。

 

装着に関してですが、

「シーラントもいれるし、とりあえずテープを巻けば何とかなるでしょ」

という気持ちで行うと痛い目を見ます。

リムテープを一周巻く

バルブからのエア漏れ

 

 

 

 

 

 

上の写真は、とりあえず穴をアルミテープで塞いで適当にテープを貼ったら盛大に漏れた時です。

 

せっかく固いビードのタイヤをリムにはめて組んだのに、エアを入れた瞬間に

ニップルやバルブから盛大にエアとシーラントが漏れます。

心の中のやる気も、プシューっと一気に抜けます。

 

その後・・・

シーラントでべちょべちょになったリムテープをはがし、

同じくべちょべちょになったタイヤを洗い、

同じくべしょべちょになったリムの貼り付け面を清掃するという

とんでもなく、無駄な時間を過ごすことになります。

僕はここで心が折れそうになりました。(自業自得ですが・・・)

アルミテープは失敗

 

ということで、同じ失敗を繰り返さないように注意点を交えながら

装着の手順を説明していきます。

 

 

 

リムの清掃

まずリムの清掃を行います。

リムの清掃

具体的には

・リムの穴(ニップル・バルブ)の確認、清掃

・リムテープ貼り付け面の確認、清掃

を行います。

 

リムの穴に間してはチューブの場合でもバリ取りは行っているかと思いますが、

念のためにバリ等が無いか確認し、あればヤスリなどで面取りを行います。

 

リムテープ貼り付け面に関しては、リムテープの密着性を上げるため、

確実に清掃と脱脂を行う必要があります。

 

地味ですが、とても大事な作業です。

 

清掃にあたり、酷い汚れや付着物が取れない場合は

細目のサンドペーパー

もしくは

キッチンスポンジの不織布面(ザラザラの方)

を使えば取れますので、面倒くさがらずにしっかり清掃しましょう。

!!深い傷はつけないように注意!!

 

テープ付着面の清掃が完了したら続けて脱脂を行います。

僕の場合、バイクや車のメンテでパーツクリーナーを使うので、それで脱脂しましたが、

中性洗剤

でも大丈夫です。

 

パーツクリーナーで脱脂する場合

・リムにクリーナーを直接吹いてウエス(なければペーパータオル)でふき取る

・ウエスに吹いてからリムを拭く

作業環境に合わせてどちらかの方法で行います。

僕はクリーナーが飛散するのが嫌だったので、ウエスにクリーナーを吹いてから

リムを拭き上げる方法で脱脂を行いました。

 

中性洗剤で脱脂する場合

・スポンジやウエスに中性洗剤をつけ洗う(皿洗いと同じ)

・洗剤を水で洗い流す

・水気を切る(拭き上げ)

・しっかり乾燥させる

中性洗剤を使った場合、パーツクリーナとは違いすぐに揮発はしないので、

洗剤残りが無いようにしっかり水で洗い流しましょう。

水気が残るのもよくないので、しっかり乾燥させましょう。

脱脂完了後、リムのテープ貼り付け面に触れないように注意しましょう。

 

これで、リムの準備は整いました。

リムテープの貼付けに移ります。

 

 

 

リムテープの貼り付け

いよいよリムテープの貼り付けです。

リムテープ貼り直し

↑リムテープを左、中、右と三周巻き終わった写真

 

チューブレスタイヤ装着にあたり、いちばん大事な工程です。

作業的にはテープを貼るだけなので適当になりがち(自分がそうでした)ですが、

気を引き締めて行います。

またクリンチャーリムのため、そもそもチューブレスタイヤを装着する設計にもなっていません。

ですので、ビードからもエアがもれないように工夫して貼ってみました。

 

それでは、説明していきます(手書きの図で見難いところもありますがご了承下さい)

リムの真ん中に一周巻く

リムテープ1週目

 

貼り始めの注意点としては

バルブ穴からずらして貼り始めます。

これは、バルブから漏れが発生した場合に

バルブが原因か、テープが原因かハッキリさせるためです。

また、リムテープの貼り終わりは必ず15cm程オーバーラップ(重ねる)させましょう。

 

左にズラしてニ周目を巻く

リムテープ2週目

 

ニ周目の注意点としては

フックの真下にテープの端が来るように貼りました。

最後までしっかりフックの下にテープを巻き、隙間ができないように少しオーバーラップさせます。

このように巻いた理由は、リムの真ん中のみに一周だけリムテープを巻いたとき、ビードから盛大にエア漏れしたからです。

それならフックのギリギリまでテープを巻いてしまえば

ビードとの密着性が上がってエア漏れしなくなるだろう!

といった発想からでした。

結果、成功で今までビードからのエア漏れはありません。

 

右にズラして三週目

リムテープ3週目

 

ニ周目を巻くのと同じ要領で巻きます。

最後までしっかりフックの下にテープを巻き、隙間ができないように少しオーバーラップさせます。

最後にテープををリムの真ん中に戻しながら貼って終了です。

 

 

 

テープを密着させる

少しでも隙間があるとそこからシーラントが侵入し、テープが剥がれてエア漏れの原因となります。

しっかりとテープを密着させましょう。

テープを貼った方向と同じ方向にタオルで強く押し付けながら擦りましょう。

この時、テープを貼った方向と逆に擦るとテープが剥がれてしまいますので気を付けましょう。

後で後悔の無いように力の限り擦ります!

 

力も無いし、時間もないという方は

一度適当なタイヤとチューブをセットしエアをパンパンに入れて一晩放置しましょう。

ちなみに僕は擦りました。

 

チューブレスバルブの装着

リムテープを貼り終わったらバルブの穴をテープに開けます。

バルブは半田ごてで開ける

ハサミやカッターだとテープが裂ける可能性があるのでオススメしません。

僕は半田ごてでテープを溶かして穴を開けました。

 

半田ごてが無い人はアーレンキーをライターやコンロで熱して穴を開けましょう。

火を扱いますので、火傷や火災に注意して作業しましょう。

穴径はバルブと同じ位、少し小さい位でも大丈夫です。

大きすぎるとエア漏れしますので、大きくし過ぎないように慎重に作業しましょう。

 

 

 

チューブレスタイヤの装着

いよいよタイヤの装着です。

 

といってもクリンチャーもチューブレスも取り付けに違いはありません。

強いて言えばビードが硬いので、タイヤレバーでこじってしまい、タイヤのビードを傷付けないよう注意することと、せっかく貼ったビードを傷付けないように注意しましょう。

なるべく手で入れられる限界まで手で入れれば安全です。

タイヤのビード上げ

タイヤを装着したらタイヤのビードを上げます。

ビード上げ

ビードを上げるためには、

リムとビードの隙間から空気が漏れるより早く空気を入れなければなりません。

準備している空気入れの道具によって、

一瞬でビードが上がる人

いつまで経ってもビードが上がらない人

に分かれると思います。

 

僕はコンプレッサーを持っていましたのですぐに終わりました。

コンプレッサーやCo2インフレーターを持っている人は、普通に空気を入れるようにすれば、

「ポンッポンッ!」

といった音とともにビードが上がってそのまま空気が入ります。

 

フロアポンプしかないという方はバルブコアを外して、可能な限り素早くポンプしましょう。

バルブコアを外すことで多少空気がスムーズに入るようになります。

 

それでもだめな方は、

フロアポンプに追加するコンプレッサータンク

もしくは

普通のコンプレッサー

を買いましょう。

 

フロアポンプ用のコンプレッサータンクは一時的にエアを溜め込み、

瞬間的に空気を入れるようになっています。

普通のコンプレッサーと違い静かなので、コンプレッサーが使えない環境の方向けですね。

 

 

ビード上げの時点で一度空気を入れてみましょう。

酷いエア漏れがある場合、この時点でシューっといった音がするはずです。

エア漏れがあった場合はこの時点でやり直しましょう。

シーラントを入れてからではやり直すのは大変です。

大きなエア漏れがない場合はシーラントの注入に移ります。

 

シーラントの注入

ビードが上がったらシーラントの注入を行います。

ダイソーシリンジ

ここまで来てしまえば、もう難しい作業はありません。

まず、バルブからシーラントを注入するためにバルブコアを外します。

次に、シーラントのボトルをよく振り撹拌します。

最後は、シーラントのボトルに規定量が書いてありますので、

それに従いシリンジを使って注入していきます。

 

空気を入れて完了

シーラントの注入が完了したら、規定圧まで空気を入れます。

チューブレス装着完了

急いで空気を入れたい気持ちは分かりますが、1つだけ注意点がありますので、慌てずに空気を入れます。

シーラントを入れる時、バルブは下にいるはずですので、まずバルブを上に持ってきましょう。

バルブが下にいると、下に溜まったシーラントが空気を入れたときに吹き出すことがあるからです。

あとは普通に空気を入れます。

空気を入れ終わったら、タイヤを水平にしてシーラントを

グルグルとタイヤ内を回すイメージで行き渡らせます。

裏返して同じようにグルグルします。

今までの工程で間違いがあればこの時点でシーラントが噴き出してきます。

 

 

 

試走

特に酷いエア漏れが無ければ試走し異常が無いか確認します。

SA-730とFORMULAPRO

装着に不安があるのであれば、空気を入れた状態で一晩放置してからでもいいですが、

近所をぐるりと試走すれば、

タイヤも揉めて、シーラントも行きわたり

一石二鳥です。

歩いて帰れる範囲を周回しているだけであれば、万が一空気が抜けても

押して帰ってこれる

ので安心です。

ローラーがある方はとりあえずローラーでもいいと思います。

 

試走して異常が無ければ、チューブレスタイヤの装着は完了です。

お疲れさまでした。

 

まとめ

手順まとめ

リムの掃除(バリ取り→脱脂)

リムテープ施工(貼り付け→密着→穴あけ)

チューブレスタイヤ装着(組付け→ビード上げ)

シーラント注入(注入→エア充填)

試走(異常なしで完了)

 

どんなに面倒でも

リムテープの貼り付けまでは丁寧すぎるくらい丁寧に行いましょう!!

 

では。

次回、結果編

 

 

 

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